社会福祉法人まこと福祉会 和光こども園

社会福祉法人まこと福祉会 和光こども園

まことの保育

尊いみ教え

浄土真宗本願寺派 鹿児島教区保育連盟

私たちは、自分の「いのち」は私のものだと思っています。けれども、私のいのちは本当に私のものなのでしょうか。もし私のものであれば、この人生は私の思い通りに生きられるはずですが、この世の中は私の思い通りにならないことに満ちあふれています。
 振り返れば、気がついた時には、既に私はこの私でした。男や女という性別だけでなく、生まれる時代、環境、自身の能力、その他、何一つ私の思い通りではなく、すべてが私の思いに先立ってあったのでした。しかも、私は死ぬまでこの私であり続けなければなりません。
 では、改めて「いのち」とは何でしょうか。それはひとことで言うと「願いの結晶」です。経典には、「すべての生き物は、自らのいのちを愛して生きている」と記されていますが、私は自分が生きていくために、日々海の大地の無数の生き物の命を食べて生きています。そうすると、もしすべてのいのちがある物が共通の言葉を持って語り合えるとすれば、おそらく次のような語りかけが私の耳に聞こえてくるかもしれません。

あなたが生きていくために、私はこうして死んでいく。
だが、私のこのいのちを無駄にしてもらっては困る。
私はこれからあなたの中でともに生きていく。
だから、このいのちを無駄にしない、そういうあなたをいきてほしい。

さて、私はこれまで、どれほど多くのいのちを食べてきたでしょうか。そして、これからまた、どれほどのいのちを食べて行くのでしょうか。多くのいのちが、いま私といういのちの中でともに生きています。そのいのちの声なき語りかけに耳を傾け、いのちの願いに目覚め自らのいのちを尊んで生きる在り方を「仏道」といいます。 不思議なご縁によって、このたびお子さまが、尊い仏さまのみ教えをよりどころにする、「まことの保育」加盟園に入園されましたことを心からお慶び申し上げます。園生活を通じてお子さまが生かされているいのちに目覚め、周囲の人々を敬い愛することのできる心豊かな人へ育ってゆかれることを切に願っています。

連盟保育園とは

連盟保育園とは浄土真宗本願寺派 (西本願寺)の寺院とご縁のある1000近くの保育園・幼稚園・認定こども園が、こころを育てる「まことの保育」の推進を願って結集した全国的な教化組織です。鹿児島県内では、80余りの園が加盟し、園長・理事長をはじめ、職員が研修会やセミナーで研鑽を積み、それぞれの園でご縁のあった子ども達が「いのち尊さを知る人」へと育つことを願いとして、日々まことの保育の実践に取り組んでいます。

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保育主題

保育理念親鸞聖人の生き方に学び、生かされているいのちにめざめ、ともに育ちあう
保育方針豊かな宗教的情操教育の中で、心身の調和的な発達を図り、
ひとりひとりの幼児が幸せな生活のできるいしずえを築く
保育信条尊いみ教えを聞いて仏の子を育てます。
自立性 み仏の誓いを信じ
尊いみ名を称えつつ
強く 明るく生き抜きます
まことに生きる子信順 おがみます
讃嘆 たたえます
歓喜 つよくのびます
協調性 み仏の光を仰ぎ
常にわが身をかえりみて
感謝のうちに励みます
思いやりのある子照育 おそだて
反省 すいません
報謝 ありがとう
自律性 御仏の教えにしたがい
正しい道を聞きわけて
まことのみ法をひろめます
お話をよく聞く子聞報 よくききます
領解 こころがけ
精進 つとめます
社会性 み仏の恵みを喜び
互いに敬い助け合い
社会のためつくします
みんなと仲良く
する子
報恩 ごおん
和合 なかよくします
奉仕 おてつだい

保育目標

目標

まことに生きる子(自立性)

・心から頭を下げることのできる「まこと」があることを知る
・他人の良い点を素直にほめることが出来るようになる
・嬉しい・楽しいという体験を通じて、生きる喜びを得る

思いやりのある子(協調性)

・いつでもどこでも自分を照らし見守る働きがあることを知る
・間違えたときは、次からどうすればよいか考える力を身につける
・世の中には「無駄」なものは一つもないことを知り、「もったいない」の心を身につける

お話をよく聞く子(自律性)

・話は、相手の目を見て、頷きながら聞き、よく内容を理解する
・「きまり」を守ることの大切さを知り、自らを律する心を身につける
・目標に向かって、努力を続ける力を身につける

みんなと仲良くする子(社会性)

・多くのいのちや働きのお蔭によって、生かされていることを喜ぶ
・自分が言われたり、されたくないことは友達に対して慎む
・自分が、誰かの役に立つ存在であることを喜ぶ

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